常子、祖母と初めて対面する5
常子は滝子に営業でよく人に会うと
聞いたので一緒に連れて行ってほしいと
頼んだ。
君子が就職を探しているので
もしかしたら、働き手を探して
いる人がいるかもしれないからと
思ったといった。
こういうのは人脈が大切だと
おもうし、滝子にはそれが多いから
というのが理由だ。
滝子は「それは君子に頼まれたのか」と
きくと、常子は「自分がそう思った
からだ」と答えた。
あるお店に行った。
支払いが遅れているらしいが
店主は礼儀正しいし
お店の雰囲気も悪くない。
店主は滝子に「しばらく待ってほしい
かならず払うから」といった。
滝子は「邪魔したね」と言って店を出た。
人力車のうえで滝子は常子に聞いた。
「あの店主は払うかと思うかい?」
常子は、考えて「払うと思います」と
いう。
理由は礼儀正しい人にいい加減な人
はいないからだといった。
三姉妹がおままごとをしている。
鞠子がある役をやっている。
「ああ~~~
つかれた~~~~~」という。
常子は笑って「それは清さんでしょ」
ときいた。
「100軒の営業をまわった。
あ~~~~疲れた~~」
姉妹は大笑いをした。
滝子は常子たちの編入試が心配で
「勉強はできたのか」と聞く。
そして常子をよんで店に連れて行った。
その客は浅草に行った話をして
いた。
そして、柱は天然乾燥の上物を
といって木曾のヒノキを注文した。
その客は下川屋というが
滝子は「取引は潮時だね」と
隈井に言う。
常子はその話を聞いていて
「どういう事ですか?」と聞いた。
滝子は
下川屋の若旦那は遊びに夢中ときいて
いたという。
さきほども浅草に行った話をしていたので
これは本当だと思ったと滝子は
いう。
そんな若旦那が後を継ぐというと
先が見えているからと滝子が答えた。
常子は滝子の営業とは世間話をして
情報を集めることなんだと
理解をした。
滝子は笑って「その通りだ」と
いった。
そのころ店になにかしら不審な空気があった。
大きな柱が横たわっている。
滝子は君子に「職探しはどうか」と
聞く。世の中主人に死なれたり
別れたりして不幸のどん底で
子育てをしているかわいそうな
女性がめだっていた。
滝子は街をゆくと
そういう母娘を見る。
「あんたたちも一歩間違えば
路頭に迷っていたんだね」と
いった。
この時代女が働いて家族を養う
というほどかせげない。
賃金の男女差ははっきりしている。
滝子は「いい木を売って壊れない家を作る
これが、仕事だ。これは意地だ」という。
「父も普通の日常が大切だと言っていました」と
常子は言った。
滝子は「そうかい」と答えた。
店に帰ると店子がこそこそとしている。
何かを感じた滝子は店子の戸田を
よび声をかけた。
「それはなんだい?」
そこには見かけない大きな
柱が横たわっていた。
「木曾のヒノキですか」と
常子がきく。
戸田は柱に仕上がってはじめて
これが青森のひばだと
わかったという。
客は木曾のヒノキを注文した。
青森産のひばも上等な木だから
このまま納品してもわからないと
戸田は言った。
もう一度ひのきを注文して
加工していたら店が大損をすると
いう。
勝手な言い分だった。
滝子は「客が木曾のヒノキと行ったら
木曾のヒノキなんだよ」という。
「のれんを守るというのはそういうことだ。
さっさと明日までに木曾のひのきを
仕上げてしまいな」と滝子は
厳しくいった。
翌日滝子は君子をよんだ。
滝子は常子のよさを知って感心
したのか、あの子はいい子だという。
人を見る目をもっている。
あの子を清の嫁にして
この店を継がせたいと
いった。
********************
君子の職探しは難しいと思いますね。
この時代の主婦の仕事は
お手伝いさんぐらいだと思います。
子供のころ、こうして少女小説とか
少女マンガとかよんでいて
父親がなくなって
母親が働いて子供を育てる
ことはお給料が安くて
大変困難となるという話を
よんだ。
これが実は理解できなくて
お父さんの代わりに働くのだから
しっかりお給料ももらえて
生活は
そんなに変わらないのではと
思っていた。
どう考えても
理解できなかったのは
男女の賃金格差であった。
同期で入社して
同じような仕事をしても
男女には賃金格差があって
女性は圧倒的に低いということ
がわからなかったし
知らなかった。
如実に男女差別である。
女性の労働力はやすくて
へとへとになるまで働いても
生活を支えることができない。
そんな、悲しい時代が
つい
2~30年前まであったわけだ。
いまの
働く女性が
パワハラだの
セクハラだの
と
職場環境の悪さを訴える
をきくと
賃金格差はなくなっても
女性であることへの
差別はなかなかなくならない
のだなとおもう。
常子は滝子に営業でよく人に会うと
聞いたので一緒に連れて行ってほしいと
頼んだ。
君子が就職を探しているので
もしかしたら、働き手を探して
いる人がいるかもしれないからと
思ったといった。
こういうのは人脈が大切だと
おもうし、滝子にはそれが多いから
というのが理由だ。
滝子は「それは君子に頼まれたのか」と
きくと、常子は「自分がそう思った
からだ」と答えた。
あるお店に行った。
支払いが遅れているらしいが
店主は礼儀正しいし
お店の雰囲気も悪くない。
店主は滝子に「しばらく待ってほしい
かならず払うから」といった。
滝子は「邪魔したね」と言って店を出た。
人力車のうえで滝子は常子に聞いた。
「あの店主は払うかと思うかい?」
常子は、考えて「払うと思います」と
いう。
理由は礼儀正しい人にいい加減な人
はいないからだといった。
三姉妹がおままごとをしている。
鞠子がある役をやっている。
「ああ~~~
つかれた~~~~~」という。
常子は笑って「それは清さんでしょ」
ときいた。
「100軒の営業をまわった。
あ~~~~疲れた~~」
姉妹は大笑いをした。
滝子は常子たちの編入試が心配で
「勉強はできたのか」と聞く。
そして常子をよんで店に連れて行った。
その客は浅草に行った話をして
いた。
そして、柱は天然乾燥の上物を
といって木曾のヒノキを注文した。
その客は下川屋というが
滝子は「取引は潮時だね」と
隈井に言う。
常子はその話を聞いていて
「どういう事ですか?」と聞いた。
滝子は
下川屋の若旦那は遊びに夢中ときいて
いたという。
さきほども浅草に行った話をしていたので
これは本当だと思ったと滝子は
いう。
そんな若旦那が後を継ぐというと
先が見えているからと滝子が答えた。
常子は滝子の営業とは世間話をして
情報を集めることなんだと
理解をした。
滝子は笑って「その通りだ」と
いった。
そのころ店になにかしら不審な空気があった。
大きな柱が横たわっている。
滝子は君子に「職探しはどうか」と
聞く。世の中主人に死なれたり
別れたりして不幸のどん底で
子育てをしているかわいそうな
女性がめだっていた。
滝子は街をゆくと
そういう母娘を見る。
「あんたたちも一歩間違えば
路頭に迷っていたんだね」と
いった。
この時代女が働いて家族を養う
というほどかせげない。
賃金の男女差ははっきりしている。
滝子は「いい木を売って壊れない家を作る
これが、仕事だ。これは意地だ」という。
「父も普通の日常が大切だと言っていました」と
常子は言った。
滝子は「そうかい」と答えた。
店に帰ると店子がこそこそとしている。
何かを感じた滝子は店子の戸田を
よび声をかけた。
「それはなんだい?」
そこには見かけない大きな
柱が横たわっていた。
「木曾のヒノキですか」と
常子がきく。
戸田は柱に仕上がってはじめて
これが青森のひばだと
わかったという。
客は木曾のヒノキを注文した。
青森産のひばも上等な木だから
このまま納品してもわからないと
戸田は言った。
もう一度ひのきを注文して
加工していたら店が大損をすると
いう。
勝手な言い分だった。
滝子は「客が木曾のヒノキと行ったら
木曾のヒノキなんだよ」という。
「のれんを守るというのはそういうことだ。
さっさと明日までに木曾のひのきを
仕上げてしまいな」と滝子は
厳しくいった。
翌日滝子は君子をよんだ。
滝子は常子のよさを知って感心
したのか、あの子はいい子だという。
人を見る目をもっている。
あの子を清の嫁にして
この店を継がせたいと
いった。
********************
君子の職探しは難しいと思いますね。
この時代の主婦の仕事は
お手伝いさんぐらいだと思います。
子供のころ、こうして少女小説とか
少女マンガとかよんでいて
父親がなくなって
母親が働いて子供を育てる
ことはお給料が安くて
大変困難となるという話を
よんだ。
これが実は理解できなくて
お父さんの代わりに働くのだから
しっかりお給料ももらえて
生活は
そんなに変わらないのではと
思っていた。
どう考えても
理解できなかったのは
男女の賃金格差であった。
同期で入社して
同じような仕事をしても
男女には賃金格差があって
女性は圧倒的に低いということ
がわからなかったし
知らなかった。
如実に男女差別である。
女性の労働力はやすくて
へとへとになるまで働いても
生活を支えることができない。
そんな、悲しい時代が
つい
2~30年前まであったわけだ。
いまの
働く女性が
パワハラだの
セクハラだの
と
職場環境の悪さを訴える
をきくと
賃金格差はなくなっても
女性であることへの
差別はなかなかなくならない
のだなとおもう。
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